死にたくなったら。。いや死にたくなくても読んでほしいけど、ちょっと気が沈む話
FacebookのWatchでたまたま見た、あるバンドマンの亡くなるまでの生き様がすごい!
“自殺しよう思ってる人に…オマエの命をオイラに差し出せ”
と、彼の叫びに心が締め付けられる
家、ついてってもイイですか?
話はテレ東の番組から始まる
スタッフがたまたま話しかけたグループは、亡くなった彼のお葬式帰り
もう少し飲もうかと歩いてるところに声がかかった
亡くなったのは、ちょっとハレンチなバンド名〇〇マシーンのイノマーさん
番組内では彼の内縁の妻によってその彼が住んでいたご自宅に伺い、生前の彼の様子や思い出などの話を聞いたところで終了
が、話はそれで終わりではなかった
密着取材
彼の知り合いのプロデューサーが生前の彼の密着取材を続けていた
彼は口腔底癌だった
手術は舌を切断
生前の映像はガン手術後、顔が浮腫んでいる彼が仲間といるところから始まる
舌を切除しているため口の中に唾液が貯まるようで小さなゴミ箱みたいなのに吐き出していた
生前の彼は50代だがバンドマンらしく金髪にしゅっとした顔
だが、術後は顔がパンパンに腫れて一気に老け顔になっている
SNSにも漏らしていた
“前の顔に戻りたい”…と
それでも密着取材を受け映像にその姿を残している
私にはとても信じられない事だが、彼は底抜けに明るい性格
“もう笑い話にするしかない”と
闘病中のブログには病状や不安で弱気になってることも綴られているが、その文章はとても癌患者とは思えないほど明るい
癌が見つかったとき、手術までの間にやるべき仕事のスケジュールを調整し、術後も治療しながら音楽の仕事をこなす
再発がわかった時も5ヶ月後のライブの準備を忙しくこなしていた
感心する。。というかなんでそんなに前向きに生きられるのだろうか
ライブが近くなるにつれ、右目が見えなくなり再発した鎖骨の間の癌も大きくなって痛々しい
顔は相変わらず浮腫んでぱんぱん
背中も曲がっている
。。だけど仕事は辞めない
すごい精神力とバイタリティ
彼は死ぬ気なんてさらさらなかったろう
オマエの命をオイラに差し出せ
無事にライブが終えたのは亡くなる2ヶ月前のこと
右眼には眼帯をし車椅子での登場
とても立てる状態ではないだろうとみんなが思っていたと思うが、ゆっくりと車椅子の足置きを立てて立ち上がる
そして“聞き取りにくいかもしれないけど歌いま〜す”と言って一曲歌いきった
日に日に病状は悪くなり一時は危篤になったりもするが、不思議なことに仲間が集まってくるとそこから息を吹き返す
彼の親友が病室に到着した時なんか、体半分を起こしハグしにいくという。。危篤じゃないの?周りのみんなもびっくりした様子
それからひと月後、仲間に見守られながら彼は命を引き取った
彼は亡くなるギリギリまで生ききった
亡くなった後に見つかった手書きの日記に記された言葉
“自殺しよう思ってる人に…
オマエの命をオイラに差し出せ”
生きたくても生きられない人がいるなか
自殺者も絶えない
言いたいことは凄く伝わる
なにより、いつの日か癌で命を落とす人がいなくなりますように
さいごに
死については誰も語りたがらない
私は子供の頃「ノストラダムスの大予言」で1999年人類はほろびる。。というのを聞き、信じてたわけではないが、もし。。と思うと怖くなって、そこから死について考えるようになった
なぜ自殺するんだろうとか。。
死ぬほど辛いことがあっても、そのほとんどは環境を変えたり状況を変えたり考えを変えたりして、死ぬほどではなくなるはずだけど、それを超えてしまうのだろう。。
もし自分が余命宣告されたら、耐えられるのかとか死ぬ覚悟はできるのかとか。。
だから、人が亡くなったりするといろいろ考えてしまってしばらく落ち込んでしまう
気にしても仕方のないことだけどどうしてもそうなる
今回、イノマー さんの生き様を見て思った
自分も命が尽きるその日まで自分らしく毎日何かしらの楽しみを見つけて生ききりたいと